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【eスポーツイベント】『RAGE 2018 Winter』に実際に行ってみた

RAGE 2018 Winter

【eスポーツイベント】『RAGE 2018 Winter』に実際に行ってみた

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11月23日(祝・金)、千葉・幕張メッセにおいて、国内最大級のeスポーツイベント『RAGE 2018 Winter』が開催された。その見どころや「そもそもeスポーツって何?」といったところは先日公開された「RAGEの関係者にeスポーツとは?から『RAGE 2018 Winter』の楽しみ方を聞いてきた」(https://avexnet.jp/column/detail.php?id=1000254)で関係者に語ってもらったばかりだが、実際のイベントはどのような様子だったのか? 会場で体験してみた!

いざ『RAGE』会場へ! お、意外にも……!?

実は、『RAGE』はもちろんeスポーツイベントそのものが初体験な筆者。ゲームはアーケードもコンシューマーもモバイルも“そこそこ”やるというぐらいの認知度だが、そんなんでも『RAGE』は楽しめるのか? 若干の疑問を胸に幕張メッセに辿り着いた。

『RAGE』は基本的に入場無料。会場内に足を踏み入れると、まず一番に目に入るのが今回の目玉、『Shadowverse』のトーナメント『RAGE Shadowverse 十禍絶傑』GRAND FINALSが行われるステージ。左右にプレイヤーのブース、中央に『RAGE』のロゴが描かれたケージ状のスペースがあり、その上にゲーム画面が映し出される巨大モニタがある。おお、ブラックでまとめられていて、なかなかの迫力じゃないですか!
 
とりあえずは場内を一回りしてみましょうということで、フロアに歩を進めていくと、さすがにビッグイベントだけあってかなりな人出。そして当初の予想を覆されたのは、女性のお客さんが意外に多いこと! 今回は初の試みとして女性限定のトーナメント『Shadowverse Queen Cup 2018』(この日は予選ラウンドと決勝ラウンドの準々決勝のみ実施)が開催されていたことも手伝って、特に女性が多い……のかと思いきや、関係者曰く「いえ、そもそも『RAGE』は女性も多いんですよ」とのこと。勝手に男ばっかりの客層を想像しててゴメンなさい!

『Shadowverse』ステージを右手に歩いていくと、左側には「ピザーラ」のピザと「FrankVery×稲荷菜園」のクレープ、そしてファミリーマートの出張販売が行われている飲食エリアがあり、皆さん思い思いに食べながらくつろいだり、グループで盛り上がったりしています。
向かって右側にはキャラパネルと記念撮影ができる『Shadowverse』フォトエリア、それから12月にSHARPから新発売の最新スマホ「AQUOS zero」の体験を兼ねた『Shadowverse』4人フライト式トーナメントが行われているエリアも。そして会場のあちこちには充電エリアが設けられていて、もちろん混雑はしているものの、充電の心配はとりあえずなさそう。みんな会場でも至る所でプレイしまくっているし、写真を撮ったりいろいろしないといけないので、充電は必須ですからね。また場内に駐められたAbemaTVのトラックには「Free Wi-Fi」の文字も。いやあ、至れり尽くせりですな。

この日の開場は9時だったんですが、お客さんの多くは早い時間から来ていた模様。『Shadowverse』トーナメントのGRAND FINALSが9時半から開幕するのはもちろん、朝9時15分までに『Shadowverse』ステージ前の観覧席に着席すると、豪華賞品が当たる抽選券を300名限定に配布されていたということで、見事に賞品を射止めて早起きが報われた方々、おめでとうございます!

さらに奥に進むと、すでに実況付きで盛り上がっているエリアが。こちらでは『ストリートファイターV アーケードエディション』がプレイされております。これも体験会的なものかと思ったら、実は来春から開幕予定の公式リーグ、カプコン『ストリートファイターリーグ powered by RAGE』への参加権を懸けたハイクラス トライアウト! 

あー、皆さんのプレイに独特の緊張感が漂っていたのはそのためなんですな。しっかし、こうやって各種目でのリーグ戦も続々始まって、eスポーツはますます盛んになっていってるんですねえ(感心)。

『League of Legends』有料エリアも大盛況!

そこを抜けるともう一つ入場ゲートがあり、その先は『RAGE League of Legends SUMMONER’s FEVER』の有料エリア。ここがまた大盛況! こちらにも大きなステージが設置されていて、複数の巨大モニターが並んでいます。その前にはかなりな人数を想定した客席(自由席)が。このステージでは有名ストリーマーがプロ選手に挑戦する「チャレンジマッチ」、ケイン・コスギさん率いるストリーマーチームとプロ&来場者による「ケイン・コスギのパーフェクトマッチ」も開催。またコミュニティエリアではプロ選手と対戦ができたり、1対1で専属コーチになってもらえるブースもあって、そちらも大賑わい。この有料エリアがこんなに盛況なのは、この『League of Legends』自体が『RAGE』では初開催ということもあるのだが、今回、何と言っても大きな話題なのは、韓国から超実力者Faker選手とBang選手の2人が来日していること。「チャレンジマッチ」にはBang選手が、「パーフェクトマッチ」にはFaker選手が登場し、大きな声援を浴びていました。ただ、彼らへの本当の期待度は後になって思い知ることになるわけですが。
 
そんな様子に筆者ら取材陣は「へぇ~!」とか「ほう!」とか言いながら場内を練り歩いていましたが、よく見ると抽選会に参加できるスタンプラリーも開催されているし、あちこちでフライヤーやステッカーなんかも配られているしで、細かいとこにも注目ポイントが。そしてもちろん再入場可能なので、時間の過ごし方は人によってさまざま。このへん、まさにフェスって感じですね。

ここで一度『Shadowverse』ステージに戻ってみると、まさにトーナメントの真っ最中! 中央のモニタでは両者の操るカードがすさまじい攻防を繰り広げております。その様子はステージ横に設置された実況席で、プロ選手たちの解説付きで逐一実況されています。
左右ブースの中でプレイする選手たちの表情は、ブース壁面のモニタに拡大表示されているので、その様子の変化も追っていく実況・解説陣。両者の一進一退の試合展開、ドローされるカードの中身などによって、客席からもどよめきが起きたり、確かに「スポーツ会場」の雰囲気です。

両ステージで歓声鳴り止まず! 頂点に立ったのは?

さて、時間になったのでもう一度『League of Legends』エリアへ移動。ステージにはFaker選手とBang選手が再登場! まず公開インタビューで、「『League of Legends』を始めたきっかけは?」などの質問に答える2人。どうやら最初から「自分にはやれる」という自信のようなものがあったようで、その受け答えには興味深いものがありました。またこの席で、韓国のプロリーグ「LCK」の模様が来年からOPENREC.tv、AbemaTVで中継されることも発表されました。

続いて『League of Legends』エリアのメインイベント。彼らが日本側メンバーとともにスペシャルエキシビションマッチに臨む一戦です。見渡すと、すでに広大な自由席は超満員!スモークの中を選手たちが入場してくる時には大歓声が上がり、もちろんプレイが始まるとその熱気はさらにアップ!

配布されたバルーンスティックをバンバン鳴らしつつ、画面内でFaker選手、Bang選手が活躍を見せるたびに特大のどよめきが起こります。
正直、「うわー、こんなに注目されてたのか!」と認識を新たに。座談会で平岩康佑さんに「彼らには注目してほしい!特にFaker選手はメッシとクリスチアーノ・ロナウドを足して2で割らないぐらいの存在!」と言われて初めて「そうなの?」と思った失礼をお許しください!初めて見てもわかる技術力に、大歓声や驚嘆の声が有料エリアだけでなく会場全体を揺るがすほどの盛り上がりでした!
 
 そんな大盛り上がりのステージを泣く泣く離れる筆者たち。だって、『Shadowverse』トーナメントも佳境なんですもの! 何しろ予選から含めると8,800人が参加した超絶規模の大会の頂点とともに、12月に行われる世界大会への進出者2名が決まるんだから、そりゃー見とかないと!
で、決勝を戦うのは西日本予選から上がってきたカラクリ/KBS選手と、東日本予選から勝ち上がったへるん選手。ここまで、3位決定戦を含めて大逆転あり大接戦ありのバトルが繰り広げられてきたわけですが、この決勝はへるん選手が3タテでストレート勝利という予想外の結果に。

「うぉー、そんなこともあるのか~!」と、またも認識を新たにした筆者なのでありました。とりあえず、ダウンロードしたばっかりの『Shadowverse』をちょっとやり込んでみようかという気になったりもして。
 ちなみにこの決勝戦の間も、ずっと向こうの『League of Legends』エリアからはどよめきと歓声が相変わらずひっきりなしでした。もちろん『Shadowverse』ステージもお客さんの声援は大きく、こちらでもバルーンスティックの音が響き渡っていました。くそう、体が2つあれば両方見られたのに! あ、ちなみにこの日の模様はAbemaTVとOPENREC.tvで生中継されていたので、そちらでもたくさんの方々がお楽しみいただいてたようです。

さて、優勝して賞金400万円を獲得したへるん選手は、激戦を制してホッとした表情を浮かべつつも、12月15、16日に同じ幕張メッセで行われる世界大会に向けて意気込みを新たに。また惜しくも準優勝に終わったカラクリ/KBS選手は、不本意な内容となった決勝戦に悔しさをにじませていました。へるん選手にはこの勢いで、カラクリ/KBS選手には悔しい気持をバネに、世界大会での奮闘を期待したいところです。何しろ世界大会の優勝賞金は100万ドルですからね! うぉお~、凡人には想像つかん!

というわけで、最後までいろんな感情とともにあっちをキョロキョロこっちをギョロギョロしていた『RAGE』初体験。今度はもっと各ゲームを研究して、もっともっと楽しんでみたいと思います!以上、興奮冷めやらぬ幕張メッセからお送りしました!

【RAGE 2018 Winter 特設サイト】
https://rage-esports.jp/2018winter/

記事情報

高崎計三

ライター

高崎計三

1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。