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【FAKY】ドラマ&映画主題歌から「恋とオオカミ」インスパイア曲と、話題の楽曲秘話公開!

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【FAKY】ドラマ&映画主題歌から「恋とオオカミ」インスパイア曲と、話題の楽曲秘話公開!

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FAKYが新曲「HappyEverAfter」を4月26日にサプライズリリースした。今回の楽曲は、ABEMA「恋とオオカミには騙されない」に出演したメンバーのTakiにインスパイアされて作られたもので、疾走感のあるキラキラしたハッピーチューンに仕上がっている。この曲の前にリリースした「99」は、ドラマ「リカ~リバース~」に続き、6月18日公開の映画「リカ 自称28歳の純愛モンスター」の主題歌に起用されたということで、今回のインタビューは「99」の振り返りトークからスタート。続けて、新曲「HappyEverAfter」の歌詞が生まれた背景やレコーディングの舞台裏、さらに「オオカミ」シリーズ出演の感想や新曲MV撮影秘話など、たっぷり語ってもらった。

オトナ感を目指した「99」と、Takiを題材にした「HappyEverAfter」


──3月にリリースした「99」は、妖艶な雰囲気をまとった楽曲でしたが、どんな手応えを感じていますか?
 
Taki FAKYってポップで軽快な曲が多いけど、全員大人……特に私も二十歳を超えて大人になっちゃって、初めてのセクシー。振付も衣装もオトナな感じが出せてよかったと思っています。
 
Akina あと、初めてひとりずつ設定があるMVだったので、1人1人のキャラクターをもう少し深く見せられた作品になったと思います。また違ったFAKYを見せられたなって。
 
──楽曲を最初に聴いた時はどんな印象を持っていましたか?
 
Mikako 「これは来たな」と直感しました。ファンの方に人気の高い曲の1つに「Last Petal」という曲があるのですが、これをFAKYで歌うと「Last Petal」のように格好いいものができるだろうなというのが第一印象でした。

Hina 私もファンの方から「こういうの待ってました」みたいな声が多かった印象があります。その前に出した「The Light」が明るくてかわいい感じだったのでそれと対比にもなっていましたし、今回の楽曲でFAKYらしい強さとか格好よさも出せたかなと思っています。
 
──「99」は、ちょっとエキゾチックなラテンテイストと、昭和歌謡っぽいメロディーも印象的でした。
 
Mikako 歌割りはLilが決めたんですけど、一人一人のパートがブロックごとで、長めだったので、誰がどこを歌っているかわかりやすい。そこも「99」の注目ポイントだと思ってます。
 
Lil’ Fang 今回はオトナ感をめざしたので、ちょっと難解というか深みのある歌詞にしたかったんです。そこで、いつものような細かい歌割りをしてしまうと、難解な曲がもっと難解に聞こえてしまうと思ったので、言葉がしっかり聞こえてくるわかりやすい歌割りにしたんです。
 
──改めて、「99」の歌詞のテーマを教えてください。
 
Lil’ Fang 最初に“Love Inception”という言葉が出てくるんですけど、愛の根源っていう訳が一番近いと思っています。ドラマ(「リカ~リバース~」)を見て、感情の根源にあるものって善し悪しじゃないなっていうことを一番に感じたんです。“こうだからこうした方がいいよね”じゃなくて、“この思いって、そもそもどういう感情から来てるんだろう?”っていうことを考えるキッカケになるような曲にしたかったんです。リカの人格を否定してしまうとかなりドロドロでダークな方向になってしまうと思ったので、彼女を肯定する目線で書いたんですよね。
 
──「99」から約1ヶ月という短いインターバルでリリースされた新曲「HappyEverAfter」は、ABEMA「恋とオオカミには騙されない」に出演していたTakiにインスパイアされた曲だそうですね。以前、Hinaが同シリーズに出演した時に制作した「half-moon」との違いから教えてください。
 
Lil’ Fang 「half-moon」の時は、Hinaから番組出演に対する長文のメモが送られてきて、それを元に私が歌詞を書いたんです。今回は、まずTakiから、ここまでの気持ちの移り変わりとか人間関係とか人生観やライフストーリーを聞かせてもらって。その上で番組を見て、性別を超えた友情とか、恋愛感情じゃない方の愛情を描いたらTakiのパーソナルとリンクすると思ったんです。実はFAKYって、メンバー全員に男兄弟がいるんですよ。私は兄がいるし……。
 
Taki 私は弟。
 
Hina 私も弟。
 
Lil’ Fang TakiとHina以外は、みんなお兄ちゃん。つまり、異性の大切な人が小さい頃から全員いる。そういう感情を描いた曲はあまりないかもと思って、そこにポイントを置いたんです。
 
──それが裏テーマになってると。
 
Lil’ Fang あと、番組でBFFって言ってるちょこくんっていう男の子がいるんですけど。Takiとちょこくんの関係が超かわいいんです。
 
Hina うん。めちゃめちゃ素敵。
 
Lil’ Fang 番組の1ファンとして、そこも描きたかったんです。
 
──仕上がった楽曲を聴いて、Takiはどう思いましたか?


 
Taki 最初は、Lilと二人でゴハンに行って、いつものラフな感じでずっとおしゃべりして解散だったから、私のパーソナルをどういうふうにFAKYの曲にするのか本当にわからなかったんです。で、ある日、朝ご飯を食べながら、Lilが歌ったラフミックスを聞いたんですけど、自然と涙が溢れてきました。

──曲調は明るくてキラキラしてるけど、泣いちゃった。
 
Taki なんかね、私が話したことがヘンなところで当たってたの。
 
Lil’ Fang あはは。Takiの通訳をすると、自分が言いそうな言葉が入ってたってことだと思います。
 
Taki そう。ちゃーんとわかってくれてる、すごいと思いました。
 
──怖いぐらい自分のことをお見通しされていたと。
 
Taki はい。怖かったです。ずっと「うん、うん」って聞いてただけだったから、私の話をあんまり聞いてないのかな?と思っていたのですが全然ちゃんと聞いていました。

Lil’ Fang それ、ひどくない?(笑)
 
Akina ディスられたね、今(笑)。
 
Lil’ Fang 確かにレモンサワー片手に背もたれに寄っかかっていたけどさ(笑)。ちゃんと話聞いてたよ(笑)。
 
Mikako でも、Takiは本当にうれしそうだった。レコーディングのときに、Takiがずっと歌詞を見てるんです。どうしたの?って聞いたら、「ここのラインとここのラインは、今の私の気持ちだから、Lilすごい」ってずっと言ってて。しかも、そのラインが歌割りでもTakiのパートになってるから、お互いの絆を感じたというか、すごいなと思って私は見てました。

Lil’ Fang ええ話するやん(笑)。
 
──Takiが特にビビっときたラインは?
 
Taki 英語の部分だったら、私が歌ってる「Me and You are just like this」。あとAkinaが歌ってる「遠く離れ離れでも Just trust we’ll last forever」のところがギュッと来ました。

レコーディングではそれぞれにチャレンジ

──「オオカミ」シリーズに出演してみた感想は?
 
Taki 楽しかったです。本当、恋に行ってなかったの。恋が作れるかどうかもわからなかったから。
 
──番組出演にあたって「日本で友達を作りたい」って言ってたもんね。
 
Taki そうです。だから、それは達成しました。
 
Lil’ Fang 当初の目的だった友達はいっぱいできたね。
 
Taki めちゃくちゃできた。9人できたもん。
 
Lil’ Fang ゼロから9ってスゴイよ(笑)。

Taki まさか自分の心が折れるとは思ってなかったけど、それも自分の未来の力になるし、きれいな思い出が作れました。

──番組では自分からアプローチしていて、Takiがあんなに積極的だとは思っていませんでした。日本語の壁もあるけど、普段はあまり話さなくて大人しいイメージがあるから。
 
Lil’ Fang でも、私たちからすると、Takiは、ああいう性格なんです。そこをうまく伝え切れてなかったところが、番組を通じてファンのみなさんに見てもらえたのはすごくよかったと思います。今後、Takiの自由度が増していくんじゃないかと思う。

──番組ではTakiの恋は成就しませんでした。でも、新曲は、“めでたし、めでたし”という意味を持つ「HappyEverAfter」というタイトルになっている。そこにはどんな意図があるんでしょうか?


 
Lil’ Fang Takiが番組内で「みんなが幸せだったら一番いい」「みんなが幸せだったら私は大丈夫」みたいなことを言っていたんですけど、それが彼女の性格を表してるなと思ったんです。で、みんなが幸せって何だろう?と考えたときにパッと浮かんだのが「Happy Ever After」という言葉だったんです。だから、その言葉先行で書き始めたんです。
 
──Takiはフラれたのに、「めでたし、めでたし」って何だ?と思う番組視聴者もいるかもしれないと思ったんです。
 
Lil’ Fang 確かにそうですね。誰しも暗い部分が強ければ強いほど、泣いた数が多ければ多いほど、最後はめでたしめでたしになる確率が高いんじゃないかと思うんですよ。いろんな「めでたし」のカタチがあると思うし、辛かった時期があるから光が見えるよねっていう。それぞれがそれぞれの「Happy Ever After」を見つけるような感じ。たとえ自分が辛くても、人の幸せを願えるような気持ちになってほしい。そういう優しい気持ち、ピースフルな気持ちを表現したかったんです。
 
──新曲は、5人の柔らかなエアリーヴォイスが格別でした。レコーディングでは、どんなところにポイントを置きましたか?
 
Lil’ Fang 今回は重くなりすぎないようにしました。最初にトラックを聴いた時の印象が、前奏の時点で「ファンタジー」だったんですよ。
 
──僕もそう思いました。名付けるなら“Fantastic Nature Symphony”みたいな。光り輝く森の奥から極彩色の鳥たちが飛び立つみたいな絵が浮かびました。
 
Lil’ Fang そうなんです。もう“妖精が出てくるな、これ”と思って(笑)。歌詞は心にギュッと来るような感じにしたんですけど、それをエモく歌っちゃうと意味が出過ぎちゃうなと思って。(作曲した)UTAさんともそこは一致していて、ふわっとファンタジーテイストでいけるような歌にしたいと思ったんです。だから今回はAkinaが大活躍でした。最初にバーッとひとりずつ歌ってもらったんですけど、イメージに一番近かったのがAkinaだったんです。だから、冒頭もAkinaだし、サビの入りもAkinaだし、落ちサビの前のDメロの最後もAkina。いい意味で、Akinaは日本語がネイティヴじゃないじゃないですか。そうすると日本語っぽく聞こえないんですよ。

──発音がぼやけてるというか。
 
Lil’ Fang そう。かえってそこが、今回の曲にすごくよかったんです。
 
──Takiのウィスパーヴォイスも妖精感があります。
 
Lil’ Fang そうなんです。でも、Takiがわりとエモーショナルな感じになりすぎて、逆にちょっと難しいなと思った箇所はありました。Takiはどんどん歌えるようになってきてるし、どんどん自分の表現したいことが増えてきているので、グッと入り込みすぎちゃって「いや、ちょっと行き過ぎ」みたいな。
 
──今回の曲はどうしても気持ちが入っちゃうもんね。
 
Taki そうなんです。歌詞が私にめちゃくちゃ近かったし、歌詞を読んでると切なくなってきちゃうことが多かったんです。でも、FAKYのカラーとしては明るく表現した方がいい。そのバランスを取るのが難しくて。レコーディングのときも、Lilに「さっきのと今の間」って言われても「え?」みたいな。
 
Lil’ Fang 今回、Takiにはレベルの高いことを求めたんですよね。さらに言うと、1個前の「99」の、あの大人っぽさからの対比も出さなきゃならなかったので。
 
──それでいて妖精感も欲しいし。
 
Lil’ Fang そうなんです。だから、“めっちゃ思いっきりブリッ子して”って歌ってもらってから、“次は普通に歌って”と言って調和を取るっていう(笑)。
 
Taki そう。“笑顔で歌ってみて”って何回も言われてました。“スマイル、スマイル”って(笑)。
 
──他にレコーディングで手こずったパートはありますか?
 
Lil’ Fang 今回、Mikakoにはめちゃくちゃトライしてもらったところがあります。
 
Mikako 私、本当にダメダメでした(笑)。ダメ過ぎて、1回ブースから出て、時間を空けて再チャレンジっていう感じだったんです。
 
──どのパートですか?
 
Lil’ Fang 1サビ前ですね。
 
──そこはMikakoの声がどんぴしゃでハマってると思いました。
 
Lil’ Fang 私も、あそこは絶対Mikakoがよかったんです。
 
Mikako Lilもそう言ってくれてたんですけど、どうやって表現すればいいか行き詰まっちゃって。
 
Lil’ Fang 正直言うと、Mikakoが練習しすぎちゃったんです。私がデモで録った歌い方を真似して来ちゃって。でも、それは求めてないし、あそこはMikakoでいてほしかったから。
 

Mikako ここは自分の得意なパーンと出る声を出していいのかな? それともちょっとエアリーに歌った方がいいのかな?って悩んでたら、Lilが「いつも通り、パーンと歌いなよ」って言ってくれて。なのに、気持ちも乗らないし、なぜか歌えなくて。見かねたLilが「1回(ブースから)出る?」って言ってくれて、気持ちを作り直して2時間後くらいにブースに入ったら、もう全然大丈夫だったんですけど。それこそ「めでたし、めでたし」っていう(笑)。
 
Lil’ Fang なんだよ、上手いこと言いやがって(笑)。
 
──ピアノ伴奏のみになる落ちサビは、Akina とLilの切なくも温かいソフトな歌声が最高でした。
 
Hina 私も、落ちサビ大好き!
 
──あの落ちサビは曲の裏ハイライトというか、聴きどころですよ。
 
Lil’ Fang 本当ですか? さらっと録っちゃったからあまり自覚がない(笑)。
 
Akina さらっと録ってないよー。
 
Lil’ Fang 私、さらっと録ってなかった? そんなにテイクを重ねてないよね? 最近、私のレコーディングの時はAkinaに立ち会ってもらうようにしているんです。だから冷静に見ていたのは彼女だと思うんですけど……。
 
Akina あそこはLilが世界観に入ってたから。気持ちをメッチャ入れて、メロやリズムも自分のタイミングに変えてるから、聞いてて私も気持ちいい。
 
Lil’ Fang 私、集中すると記憶がなくなるんで(笑)。あそこは私が親友に向けて歌ってるんです。だから、自然と気持ちが入ったんだと思います。
 

5人の「ひとりの時間」を表現したMV。その撮影秘話は……

──このインタビューの段階では、MVの撮影を終えたばかりだそうですが、今回はどんなコンセプトなんですか?
 
Lil’ Fang さっき話した、辛かった時期があるから光が見えるよねっていう。明るいところに行くためにはそれなりに暗いところがあるっていうことを今回はMVで描くことで、より深みを出したかったんです。なので、負の感情というか、「はぁ…」って言葉にならないような感情をMVで表現してます。
 
──落ち込んでる自分とか、ふさぎ込んでいる自分みたいな?
 
Lil’ Fang ふさぎ込んでるが近いです。発散できずにいるっていう。あと、今回はソロパートのみで、5人のシーンが1個もないんです。どうしても、ひとりで考えなくちゃいけないことってあるじゃないですか。まだ他人に話す感じでもないし、ひとりで考えてどうにかしなきゃっていう。
 
──ひとりで悶々としてる時間。そういう感じを1人ずつ撮影したと。
 
Lil’ Fang そうです。
 
──それぞれ、どんな設定なんですか?
 
Lil’ Fang Hinaちゃんは泣く演技をしたって聞きました。


 
Hina 私はバスの中で撮影したんですけど、涙を流すシーンが落ちサビのところで。そのシーンを最後に撮ったんですけど、私は後部席にひとりで座って、1時間くらいバスに揺られて、そこまで本当に考え事をしてたし、二人の声も流れてきたから、全然頑張らなくても自然と涙が流れてきて、ほぼ一発で撮り終えました。本当に自分と向き合った時間でしたね、今回の撮影は。
 
──Mikakoはカフェで撮影してきたそうですね。
 
Mikako 私はカフェにひとりで座ってて、携帯でテレビ電話してるんです。そのときは笑ってるけど電話を切ると素になって真顔になって、っていう。誰にもある、その両面を表現しました。友達と話してるときは笑顔だけど、ひとりのときは必ずしもそうじゃないよねっていう。
 
──Takiはどこで撮ったんですか?
 
Lil’ Fang Takiは部屋です。Takiが一番ストーリー性がある。
 
Taki 私は部屋で、窓際で、にゃーにゃーしてて。
 
──にゃーにゃー?(笑)
 
Lil’ Fang 説明していいですか?
 
Taki お願いします(笑)。
 
Lil’ Fang Takiは相手がいる設定で、カメラワークが彼氏目線なんです。で、悩み事があるんだけど言い出せなくて、ひとりで窓の外を見てるっていう。MVはTakiのシーンから始まるんですけど、彼氏が部屋に入ってきて、Taki演じる女の子が何か悩んでる。彼氏もそれをわかってて「どうした?」となるんだけど「なんでもない」っていうような反応を見せる。そしたら彼氏が外に連れ出そうとするっていう始まりなんです。
 
Taki で、最後は外に出て、笑顔で終わります。Happy Ever Afterなんです。
 
Lil’ Fang だから、Takiで始まってTakiで終わるMVなんですよ。
 
──Akinaはどこで撮ってきたんですか?


 
Akina 私も部屋で撮影してきたんですけど、その部屋がめっちゃ汚いんです。お菓子も散らばってるし、洋服もちらかってるし。その部屋の床に座って「私、今、何してるんだろ……」みたいなシーンを撮ってきました。今回、テーブルの上にちらばってるお菓子を一気にバーンと払いのけるシーンがあるんですけど、撮影前からそこをすごく楽しみにしてました。

Hina それを撮ってるとき、すごい音してたよね。
 
Akina そう(笑)。一発目できれいに全部バーンと飛ばしたんですけど、私、エキサイトし過ぎて、顔が怒ってる表情になっちゃって。もうちょっと切ない表情でお願いしますって言われて、リテイクになりました(笑)。
 
Lil’ Fang マジギレでやっちゃったんだね(笑)。
 
──「そこ、キレてる演技じゃないです」っていう。
 
Akina そう(笑)。
 
──Lilは渋谷で撮影してきたそうですね。
 
Lil’ Fang 私、一番何もしてないですね。音楽聞いて歩いてるだけ。ただの普段の散歩です(笑)。
 
──雑踏の中の孤独みたいな感じを表現するシーンなんですか?
 
Lil’ Fang いや、人もあまりいない渋谷をひとりで歩いてるだけ。本当にひとりで音楽を聴きながら歩いてるだけなんですよ。普段ひとりで歩いてると、周りから「キレてんの?」って言われるくらいすたすた歩いちゃうんです。だから途中で監督に怒られました。早すぎる、もうちょっとゆっくり行ってくれって(笑)。
 
──ところで、FAKYは、昨年11月発表の「little more」以降、2ヶ月に1枚くらいのペースでリリースが続いています。
 
Lil’ Fang 正直、制作は大変ですね。でも、グループとしての動きは計画されてたものなので、そんなに混乱はないです。
 
──制作はどんな部分で大変ですか?
 
Lil’ Fang 気持ちの切り替えが下手な方なので、それこそ「The Light」から「99」への転換とか、「99」から「HappyEverAfter」への転換とか、結構ウッとなりますね。クリエイトしてる側としてもそうだし、演者としてもそうだけど、その切り替えの難しさというか葛藤はあります。それは初めての感覚。
 
──一方で、それだけ振り幅があるものに挑戦できる楽しみもあるんじゃないですか? 産みの苦しみを超えた喜びや達成感もありそうですし。
 
Lil’ Fang めちゃくちゃ楽しいですね。クリエイトしてる時間がやっぱり一番楽しいなっていうことを再確認できました。1曲1曲が自分の子供みたいな気持ちになるんです。七五三で言うと、自分が書いた歌詞をみんながレコーディングしてるときが3歳で、MVを撮ってるときが5歳。ファンのみんなに聞いてもらったときに7歳みたいな。
 
──しかも、それが年子みたいに続いてる。
 
Lil’ Fang そう、年子なんですよ(笑)。でもうれしいですね。みんなの受け取り方のスピードが全然速くなってきてるから、楽しいし。
 
──去年から、ソロ活動も盛んになってきましたよね。Akinaもソロデビューしたし、Lilもソロで「人形の家」を出したし。モデルや俳優など、音楽以外の活動もどんどん増えてきました。
 
Hina 私は去年、FAKYの外で活動する機会がめちゃくちゃ増えたから、最初はバランスを取るのが大変だったんです。どっちにも集中できないとか、どっちかに集中し過ぎちゃうとか。でも、最近は外で吸収したことをFAKYで活動するときに自分のモノとして消化していく感覚が楽しくなってきました。外で吸収したものをFAKYで出したり、逆にFAKYで学んだことを外で出したり。スタッフさんが、FAKYの制作期間はなるべく外の仕事を入れないようにしてくださっているので、その期間は逆に集中力が高まるし、楽しいです。
 
──多忙な日々を過ごす中で、FAKYとしてのチーム力も高まっていますか?
 
Lil’ Fang それぞれがそれぞれに活動する中で、やりたいことが増えたことで、何をやるにしても意見がすごく出てくるようになりました。それはめちゃくちゃいいことだと思ってます。それをまとめるのは大変だけど(笑)、うれしい悲鳴です。
 
──外で刺激を受ける分、意見を出したくなるし、言った方がいいし。
 
Lil’ Fang 私以外の4人が言うことを如何に具現化するか。私はそのスキルを高めなきゃなって思ってます。
 
──しかも、バランスを取りながら具現化しないと。誰かに偏っちゃうとまた違う話になってくる。
 
Lil’ Fang そうなんです。そこもまた面白いところだし、ウチらの強みだなって。やりたいことと、できることは、この一年半ですごく増えました。ウチら、やばいですよ、もう。
 

撮影 長谷英史


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記事情報

猪又 孝

ライター

猪又 孝

1970年、新潟生まれ。音楽ライターとして国産のR&B/HIP-HOP/歌モノを中心に執筆。24時間HIPHOP専門ラジオ局「WREP」に放送作家/ディレクターとして参加中。共著に15人の著名ラッパーが歌詞の書き方を語る「ラップのことば」「同2」(SPACE SHOWER BOOKs)。