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【Microsoft Japan Digital Days】HUMANOID DJ ×大塚 愛 special liveレポート!【未来のライブの形!?】

HUMANOID DJ ×大塚 愛

【Microsoft Japan Digital Days】HUMANOID DJ ×大塚 愛 special liveレポート!【未来のライブの形!?】

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去る10月14日、日本マイクロソフト社のデジタルイベントで、大塚 愛さんがHUMANOID DJと共演してのスペシャルライブを行いました。「なぜマイクロソフト社のイベントで?」「HUMANOID DJとの共演ってどういうこと?」「実際、何が起きたの?」と疑問に思われる向きも多いことでしょう。ということで、潜入レポートをどうぞ!

観客がいない……HUMANOID DJ最大のピンチ!?

大塚 愛さんがスペシャルライブを行ったのは、10月11日から14日にかけて開催された「Microsoft Japan Digital Days(以下MSDD」のクロージングイベント。MSDDは、日本マイクロソフト社が主催する最大級のデジタルイベントで、同社のテクノロジーやソリューションをクラウド時代のビジネスに生かすヒントや実例が満載された講演やセッションによって構成されていました。
 
そのフィナーレに大塚 愛さんが登場したわけですが、イベントの性質から言っても、ただ歌声を披露するだけというわけにはいきません。そこで“相棒”として登場したのが、HUMANOID DJの「LUCY w/(ルーシー)」。
 
HUMANOID DJとは、これまでこのコラムコーナーでも
「FLOWERS BY NAKED 2020 -桜-」https://avexnet.jp/column/detail.php?id=1000350
「HIMEJI CASTLE NINJA NIGHT 2020」https://avexnet.jp/column/detail.php?id=1000406
での登場をレポートしてきた通り、オーディエンスの情報をリアルタイムに反映させて音と映像を変化させることで、“その場でしか味わえない”体験を生み出すAI DJ。
 
そのHUMANOID DJが、なぜマイクロソフト社のイベントに登場するのかというと……このシステムの骨格にあたる部分に、マイクロソフト社のテクノロジーが活用されているからなのです。オーディエンスの表情や感情を認識してデータ解析・数値化をする段階では「Face API」が使用され、「Azure IoT Hub」というサービスを介して送られたデータにより、映像や音楽が制御されているのです。これらを含む「Cognitive Services」という学習済みAIが、HUMANOID DJの“キモ”になっているので、マイクロソフト社のイベントに出演するのは、いわば“里帰り”のようなものでもあるわけですね。
 
ただし、今回のMSDDはこのコロナ禍の状況もあり、「Day 0」からライブが行われた「Day 3」まで全てが配信で開催されました。なので、大塚 愛さんのライブも当然、無観客。そうするとHUMANOID DJが読み取るべきオーディエンスの情報がない!ということになります。もしかしてHUMANOID DJ最大のピンチ!?
 
ま、もちろんそんなことはないわけで(笑)。HUMANOID DJにとっては「リアルタイムに変化するデータ」があればいいのであって、顔や表情がないのであれば、別のデータにコネクトすればいいだけのことなのです。そこで、今回は大塚 愛さんの歌う3曲が、それぞれ「演奏」「大塚さんの動きや表情」「MSDDについてのツイート」と紐付けられ、1曲ごとに趣向の異なる演出が用意されました。
 

それぞれ異なる演出で3曲を披露! そこには未来の光景が!

前置きが長くなりましたが……イベントでも同様に、このHUMANOID DJを中心になって推進しているエイベックス・デジタル株式会社 事業管理本部 デジタルクリエイティヴグループ ゼネラルマネージャー、山田真一氏による説明が行われた後、いよいよライブ開始!会場内のライブステージには2名のキーボード奏者のみという、一見シンプル極まりない構成。オープニングに続いて「タイムマシーン」が始まり、青いパーカのフードをかぶった大塚 愛さんが登場です。


 
曲が始まると、キーボード奏者の演奏に反応して、「LUCY w/」が演出を施していきます。画面越しに配信を見た視聴者には、もしかしたら生のステージに映像上の処理を施したように見えたかもしれません。しかし、断じてそうでないということは、現場にいてこの目で見た我々が誓って証明します!(実際、このことは事前の説明でも触れられていました) 現場の肉眼でも、配信で見るのと同じ光景が展開されていました。これはもともと、オーディエンスを前にしたリアルタイムでのパフォーマンスを念頭に置いて開発されたHUMANOID DJだからこそできることでしょう。
 

続いての2曲目は、今年6月にリリースされた「なんだっけ」。ここでは話題になったアニメーションリリックビデオが背後のスクリーンに映し出され、同時にHUMANOID DJによる演出も入るという合わせ技。しかも大塚さんの表情や動きがモーションセンサーで読み取られて反映されており、その光景は何だか「未來……」とつぶやきたくなってしまうようなもの。
 

そしてラスト、3曲目はお待ちかねの「さくらんぼ」。ここではHUMANOID DJがツイッターにコネクトし、「#MSDD2021」のハッシュタグで発せられたツイートを解析してその内容が表示されました。耳になじんだ名曲「さくらんぼ」が、この日のためのアレンジとテクノロジーを駆使した演出によって、新たな命を吹き込まれたかのようです。
 
3曲のライブはあっという間に感じられましたが、大塚さんも後にツイッターで「面白い時間をありがとうでーす!!」「私がつけていたスマートウォッチのセンサーで動きに合わせてエフェクトコントロールしてみたり、演奏者とコネクトして映像にエフェクトをかけたり、表情認証やこのイベントのSNS上の投稿を演出に反映していたり、面白いLIVEになりましたね!!」とツイート。ご本人にとっても刺激的な体験になったようです。
 
それはもちろん視聴者も同じで、「すごい世界」「後でも見たい」「見入ってしまった」といった感想が多くツイートされていました。この好評ぶりだと、いつか有観客のライブでもHUMANOID DJとの共演が実現するかもしれませんね!
 
ライブが終了した後、山田真一氏に少しお話を伺うことができました。「タイトなスケジュールだったんですが、その中では本番が一番出来がよくて、成功することができました」とのこと。実はHUMANOID DJがアーティストと“共演”するのはこれが初めて。「意志を持ったアーティストの方が自由に動くのをどこまで許容するかという点では難しさがあったのも事実ですが、今回の共演を通じて、表現者としてもっといろんなことができるという可能性は十分に感じました。今回はマイクロソフトさんのイベントということもあって、技術的なショーケースという意味合いも大きかったんですが、その意味ではいろんな実験がやれてよかったと思います」とのこと。
 
このライブも成功し、今後、ますます活躍の場が広がっていきそうなHUMANOID DJ。その“実力”を確認できて、大塚 愛さんの魅力もさらに引き出したライブでした!
 
 
 
大塚 愛 9th オリジナルアルバム
『LOVE POP』
2021.12.8 ON SALE

 

 
 
【大塚 愛 YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCL-qdJpYtp1kJMp2914vkpw

【official website】
http://avex.jp/ai/ (mobile&PC)

【official Twitter】
https://twitter.com/ai_otsuka99

【official Instagram】
https://www.instagram.com/aiotsuka_official/

【official facebook】
https://www.facebook.com/aiotsukaofficial/

【official TikTok】
https://www.tiktok.com/@aiotsuka_official
 

【HUMANOID DJ 公式サイト】
https://avex.jp/humanoiddj/

 

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記事情報

高崎計三

ライター

高崎計三

1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。